こんにちは。
今朝、新聞を読んでいるととある医療関連の記事が。
「 殿様枕症候群 」
始めて聞く名前。
しかも英語名が、❝ Shougun pillow symdrome ❞ 。
殿様＝ショーグン。
結構好きなネーミングです。
どんなものかというと、高い枕を使用している人の方が脳血管障害になりやすいとの事。
高い枕は頚部の長時間の屈曲を招くため、頚部の血管で動脈の解離等の血管の障害が起きる確率が低い枕に比べ高いという研究結果が出たそうです。
「どんな枕がいいんですか？」「オススメの枕ってありますか？」
、、枕の相談って意外と多いんです。
以前から当院では低めの枕を推奨していました。
理由は、解剖学的な観点から。
高い枕を使用して、頚部の極端な屈曲が長時間に及ぶと、
・後頚部や後頭部に付着した筋肉の筋緊張が生じる
・頚椎ヘルニアなどの状態によっては屈曲位が長いと症状が悪化する
・気道が狭くなり呼吸に影響が出る
といった状態を招きます。
つまり、首肩の緊張が取れない状態で眠るので、
・肩こりや首のこりがひどくなる
・起きた時に疲れが抜けない
・睡眠の質の低下
が起きる可能性があります。
また、いびきにもつながり、周りの人に迷惑がかかる事もあります。
ですので、当院では、頭や首の形状にフィットするようにある程度沈み、そうすることで、睡眠時、頚部筋の収縮を招かない（弛緩させる）枕をオススメしています。
例えば、↓
施術でも使用してます。
低めです。
独特の柔らかさで頭頚部の形状に沈み込みます。
枕の相談を受けて思うのは、高い枕を使用している・高い枕の方が寝やすい・高い枕が好きという意見が意外と多いです。
しかし、今回、殿様枕症候群の話が出て、やはり解剖学的にも血管の観点からも、低い枕の方がベターなのだなと再認識させられました。
枕の話をする時、参考にしようと思います。
ちなみに自分は、写真の枕と似たような素材で低めの枕を使用しています。
「いびき、うるさいっ！」と言われているので、いびき対策です。